Q55.癜風について
  
人間の皮膚の表面は無菌ではありません.
常在菌といわれる各種の菌が、健康な皮膚にも存在します.

その中には、主に上半身の皮脂分泌の多い部位に定着するマラセチア菌という菌があります.

肌質、皮脂分泌や皮膚のコンディションによりそのマラセチア菌が病的に増えてしまうことがあり、それを癜風といいます.

癜風という皮膚病では、頚から胸部・背部といった主に上半身に、褐色からやや脱色調でわずかにかさつきを伴った斑状の皮疹が見られます.

治療はマラセチア菌に有効な抗真菌剤の外用をすることが一般的です.
マラセチア菌は常在菌の一種ですので、抗真菌剤の治療は少々
長期間、根気よく行うことが必要で、症状が改善した後も、再発予防のために抗真菌剤を時々外用することも大切です.