Q28.巻爪の矯正治療とは

巻爪とは爪の側縁がわん曲変形して皮膚に食い込んだ状態です.

巻爪は@靴の中で圧迫が繰り返し加わること(先の細い靴を長い期間使用すること)、A外傷、B深爪などが原因で発生し、特に@の圧迫原因が続くと次第に進行します.

巻爪は周りの皮膚には強い発赤・炎症・化膿を生じることは少ないのですが、しばしば痛みの自覚症状を伴い、不愉快なものです.

巻爪の治療には手術が行われることもありますが、巻爪手術は術後の痛みの問題や術後の安静の必要性などがあり、簡単には行いにくい治療法です.

それに対し、超弾性ワイヤー・形状記憶合金プレートを用いた矯正治療は、治療による痛みもなく、外来で簡便に行える治療法です.
超弾性ワイヤーあるいは形状記憶合金プレートを爪に装着すると、その弾性回復力で数ヶ月かけて巻爪が矯正されます.

超弾性ワイヤー・形状記憶合金プレートを用いた巻爪矯正治療を行って
いる医療施設はまだ少ないので、あらかじめ確認してから受診されるとよいでしょう.

現在、かつうみ皮膚科医院では超弾性ワイヤー・形状記憶合金プレートによる巻爪矯正治療を行っています.


○リンク
「巻爪矯正治療に関するリンク」および「爪矯正を行っている医療施設リスト」