Q29.ヘルペスウイルスによる皮膚病について

「ヘルペス」という名前は聞いたことがある方も多いと思いますが、ヘルペスはウイルスの一種です.
ヘルペス(herpes)は日本語では「疱疹」と言う言葉で表現されます.

ヘルペスウイルスには数種類あり、いろいろな皮膚症状・全身症状を起こしますが、その中でも頻度の高いヘルペスウイルス感染症には@水痘(水ぼうそう)、A帯状疱疹、B単純疱疹、C突発性発疹があります.

水痘と帯状疱疹を引き起こすウイルスは水痘帯状疱疹ウイルスという名前の同じウイルスです.
初めての感染の時が水痘で、再発の時には帯状疱疹となり、それぞれの症状はかなり異なります.
詳しくは下記のリンクを参考にされるとよいでしょう.

単純疱疹と突発性発疹は単純ヘルペスウイルスHerpes Simplex Virus (HSV)により生じます.
HSVには数種類あり、単純疱疹はHSV-1とHSV-2、突発性発疹はHSV-6とHSV-7により引き起こされます.

ヘルペスの治療には現在、抗ウイルス剤内服薬・外用薬が使うことができ、発症後早い時期に抗ウイルス剤を使って治療すると軽い症状で治癒に導くことができます.
かかったかなと思ったらできるだけ早く皮膚科を受診してください.

■ リンク ■
水ぼうそう-GSK
帯状疱疹-GSK
単純ヘルペス-GSK