Q37.クラゲに刺された時の処置は?
クラゲの触手には刺胞という「トゲ」のようなものがたくさんついていて、その刺胞の中には毒液が含まれています.
クラゲの触手が触れると刺胞が皮膚に刺さり、さらに刺胞がはじけて中の毒液が皮膚に注入されることにより強い炎症・症状を生じます.
海での応急処置を説明します.
クラゲに刺されたら、刺胞がはじけないように触手を取り除くことが重要です.
刺胞の毒液は熱に弱いので、まず、海岸の熱い乾いた砂を患部にあてながら、海に入り海水で洗い、触手・刺胞を取り除きます.
この時に真水で洗うと、浸透圧の関係で刺胞がはじけやすくなりますので、海水で洗ってください.
クラゲの毒液はアルコールにも弱いといわれ、海水で洗った後に、アルコール類をかけるのもよいという説もあります.
その後、きれいな真水で洗浄してください.
放置すると、皮膚に強い炎症、化膿さらには潰瘍を作ることもありますので、応急処置後、すみやかに皮膚科を受診してください.
皮膚科では炎症や化膿を抑える外用剤や場合によって内服薬も用いて治療します.
きちんと治療した方が、軽く治りやすいことはいうまでもありません.