Q21.ステロイド外用剤には強弱がある?

ステロイド外用剤にはいろいろな種類があり、薬効の強さにより5段階に分類されます.

 @strongest クラス  デルモベート軟膏・ジフラール軟膏など
 Avery strong クラス マイザー軟膏・フルメタ軟膏など
 Bstrong クラス    リンデロン軟膏・ボアラ軟膏など
 Cmild クラス      アルメタ軟膏・キンダベート軟膏など
 Dweak クラス     プレドニン軟膏など

@strongest クラスが薬効が一番強く、Dweak クラスが一番穏やかな作用のステロイド外用剤になります.

薬効の強いステロイド外用剤は当然よく効きますが、その反面、使い方を間違うと皮膚への負担、副作用も現れる可能性があります.
ステロイド外用剤の選び方は、治療する皮膚症状の強弱、外用する部位、予想される外用期間(外用剤がやめられると予想されるまでの期間)、年齢などを考えて選びますが、そのポイントは「よく効くものをどんどん使う」ではなく、「十分なのだけれども必要最低限の強さのステロイド外用剤を選ぶ」ということです.

ステロイド外用剤による皮膚への負担が一番でやすいのは、顔ついで ももの付け根(そけい部)などです.
特に顔にはmild〜weakクラスのものでも、長く使い続けるようなことのないような注意が必要です.

ステロイド外用剤は正しく使えば大変有用な薬です.
ステロイド外用剤に詳しい皮膚科専門医の指示で正しく使うことが大切ということですね.