Q32.紫外線について
■太陽から放射され地表に届く光線
B波長紫外線Ultra Violet B( UVB ) : 波長280〜320nm
A波長紫外線Ultra Violet A( UVA ) : 波長320〜400nm
可視光線 : 波長400〜790nm
赤外線 : 波長790nm以上
■紫外線の作用・特徴
皮膚でビタミンDの合成を促進するよい作用も持ちますが、皮膚の細胞にダメージを与え、老化の原因になるなどのマイナス面をたくさん持っています.
★ UVAは曇り空でもかなりの量が地表に到達し、ガラスも通過します.
皮膚にあたった場合、表皮層から真皮層深くまで達し、真皮層の弾力線維、コラーゲン線維を壊します.
皮膚への急性の作用は色素沈着(サンタンといいます)ですが、もっと重要なのはUVAが長い年月、繰り返して作用することにより皮膚の老化(しわ・しみなど)を起こすことです.
★ UVBは真皮層深くへは届きませんが、皮膚を障害するエネルギーが強く、強いダメージを与えます.
皮膚への急性作用は日焼け(サンバーン)で、真夏の屋外活動の後に肌が真っ赤になるのがそれです.
また、UVBは皮膚の細胞の遺伝子・DNAに直接ダメージを与え、長い年月の繰り返すUVBダメージはシミ、さらには皮膚がんを作るもとになります.
食生活が良くなった現代では、ビタミンDは食事から十分にとれますので、紫外線は害の方がはるかに大きく、幼小児のころからの紫外線を避けること(紫外線ケア)が大切です.
具体的な紫外線ケアについては改めて説明したいと思います.