Q33.日焼け止めクリームの選び方は?
  
紫外線は皮膚の老化の大敵で、子供の頃からの紫外線対策は大切です.
紫外線を避ける方法はいくつかあり、帽子、日傘などの使用も有効ですが、なんといっても日焼け止めクリーム・サンスクリーン剤の使用が重要です.

サンスクリーン剤がどれくら紫外線を遮断する能力を持っているかということは、製品に表示されています.

B波長紫外線を遮断する能力はSun Protection Factor (SPF)で表わされます.
たとえばSPF30という製品はB波長紫外線を30分の1にカットするという意味です.
SPFが50以上の製品はSPF50+として、まとめて表示されます.

A波長紫外線を遮断する能力はProtection grade of UVA (PA)で表わされ、PA+、PA++、PA+++の3段階分類で、PA+++が一番 A波長紫外線をカットする能力が高いという意味です.

サンスクリーン剤はSPF、PAの能力の他、耐水性の有無、使用感、使用状況などを考えて選ぶとよいと思います.

日常生活、たとえば買い物や通勤・通学などの短時間の外出の時には、SPF10〜20、PA+程度の製品で十分で、使用感の軽いものが使いやすいでしょう.

それに対し、長時間の屋外活動、屋外スポーツ、海水浴などの時、そして紫外線アレルギー対策の場合には、SPA30以上、PA+++の製品で、汗や水で落ちにくい耐水性タイプ・ウォータープルーフタイプのものが必要です.

その他、敏感肌の方は低アレルギー処方・敏感肌処方の製品を選ぶことも条件になります.
無香料・無着色で不必要な成分(たとえば保湿のための植物エキスなど)が使われてなく、さらに、紫外線吸収剤無配合・紫外線散乱剤使用タイプのものがお勧めです.