Q39.爪の水虫ってあるの?
  
水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌)が足の皮膚表面に寄生することによって引き起こされる皮膚病(足白癬)ですが、白癬菌は足の皮膚だけでなく、爪の中まで入り込むことがあります.
この爪の水虫のことを爪白癬と言います.
爪白癬では爪が白く浮き上がったりボソボソと変形します.

爪白癬の多くは足白癬をきちんと治療せずにいたため、足に寄生していた白癬菌が爪の中へ入り込んで発症します.
よって、爪白癬がある方のほとんどは足白癬も持っています(足白癬と 爪白癬の合併=足爪白癬).

足白癬は主に抗真菌剤という外用剤を塗ることで治療しますが、爪白癬は外用剤の治療だけではなかなか完治は望めません.
それは、外用剤が厚くて硬い爪の中まで染み込みにくいため、爪の中の白癬菌を退治しきれないためです.

足爪白癬の方は、一生懸命に足白癬を外用剤で治療しても、爪の中に残る白癬菌がまき散らされるため、足白癬も再発を繰り返すことになります.
つまり、爪白癬もきちんと治療しないと足白癬も治りきらないということです.

爪白癬の治療は外用剤だけでなく抗真菌剤という内服薬も用いることにより治すことができます.
爪白癬の内服療法については、いずれ、このコーナーで解説したいと思います.

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