Q40.爪水虫(爪白癬)の治療はどうするの?
  
爪白癬は外用剤だけでは治りにくいことはQ39で説明しました.

爪の中の白癬菌を退治するのは、抗真菌剤内服薬を用います.
抗真菌剤内服薬を内服すると、吸収された薬が皮膚から爪の中まで浸透するため、効果が期待できます.

ただし、爪白癬のために濁っている爪は、薬を飲んだからといってすぐに正常な爪になるわけではありません.
薬をしばらく飲み続けると、爪の根元の方から正常な爪が伸びてきて、爪白癬のため濁っている部分を爪先の方へしだいに押し出していき、置き換わっていきます.
足の爪が1枚生え変わるには1年程かかります.
よって、内服薬は爪の大部分が正常な爪に置き換わるまでの間、内服していただくことになります.
だいたい内服期間は4〜9ヶ月くらいになります.

内服薬ですので、副作用がおきていないことの確認も必要です.
内服後早い時期に胃腸の不快感を感じられる方が数%おられます.
また、まれではありますが肝機能・血液に影響が出る方もありますので、内服前、内服後に定期的に血液検査を行い、副作用の有無をチェックしながら、内服を継続していただきます.

水虫(白癬)は再発の多いものですが、完治させるコツは@徹底的に治療すること、A爪白癬をもっている方はそれも完治させること、B家族同士でうつしあわないように、一斉に治療することなどです.

○サイト内リンク○
Q5 .水虫は秋が勝負
Q23.爪の伸びる速さは?
Q39.爪の水虫ってあるの?

■ リンク ■
爪ネット
Japan Foot Week